挑戦記 2004

〜 Road to Policy School 〜

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日本一有名な村長のお話。

先週の話になるのですが、長野県泰阜村の村長さんの
話を聞く機会がありました。
なので、今日はそのときの話を。

さて、今回の泰阜村なんですが、ここは日本一有名な村、と
いってもいいのかな、と言うくらい特徴的な場所です。
(以前、このblogでも触れさせてもらいました。
 http://matsuribito2.jugem.cc/?eid=75 です。)

ちょっと前やと田中長野県知事が住民票を移して話題になり、
村の合併話に対して「村の福祉を守るため」としてNOと言い、
そして、高齢者福祉の取り組みの先進的な場所として
有名になっている。そんなところです。


今回は、メディアのあり方について考える授業での講演でした
んで、まずはメディアと村のあり方についてから始めましょう。

◇メディアとの関係について
 ・報道しにくい場所だ、といわれないために。
  職員の意識改革が大切。マスコミへの対応を決して
  「めんどくさい」と捉えてはいけない。
  村のことが報じられると、村人もだがそれよりも村出身の
  人が喜んでくれた。

 ・マスコミが自治体を取り上げるとき
  問題が起き、それに対して自治体が対応を間違ったときが
  多い。確かに、失敗を認めることは嫌なことだが、避けては
  通れないこと。
  逆に、隠さず話をしていると、
  「まぁまぁ、村長。そこまでは」とマスコミが自主規制を
  してくれる。

 ・マスコミに取り上げられやすくなるために
  取り組みにストーリー性を持たせることが大切。
  泰阜村が合併反対で取り上げられたのには、
  「村の福祉を守るため」というストーリーがあったため。

 ・情報発信の必要性
  常に情報を発信し続けることが大切。
  必ずしもいつも取り上げてもらえるわけではないけど、
  こういう努力を怠ってはいけない。

◇マスコミの使い方
 ・閉鎖性の打破
  田舎社会はどうしても閉鎖的。いくら話をしてもわかって
  もらえないことが多い。
  そういうときに、マスコミなど外からの声(指摘)が
  あると村人の考えが変わることも多い。

◇村の福祉政策について
 ・村の最大の産業は福祉産業
  泰阜村では村の最大の産業は福祉産業になっている。
  在宅介護を基本方針にしているから、確かにヘルパーさん
  の人件費などはかかる。
  でも、その分入院した高齢者にかかる医療費負担がない
  から収支的にみて、かえって楽になっている。

◇県への事務委託について
 ・多様な自治体の姿
  これだけ規模も変わり、また合併もすすんだら、全自治体が
  一律の存在じゃないくてもいいのではないだろうか。
  サービスは結局、誰かがやればいい。
  自治体が自らやれる/必要な、サービスを選ぶ。
  ちょうど県も合併に伴う分権で仕事が減っているし、
  タイミング的にもいいのでは。

 ・村役場の意義
  合併してどこかの周辺地になったら。
  やっぱり、できることは減っていく。選択と集中だから
  しょうがないといえばそうだけど。
  現実を見たときに、ならそうしよう、とは言えない。
  合理性だけが世の中の価値観ではないから。

◇これからの日本の姿
 ・「勝ち組」と「負け組」について
  「勝ち組(効率)」対「負け組(非効率)」で分かれて
  しまうのではないだろうか。
  
  山古志村の人へ
   「復興よりも引っ越してしまえば?」
  なんて言った人もいたけど。

  そういうのを追求していくと、地域・親・兄弟、
  そういったものを大切に思い、尊敬する気持ちが
  なくなっていく。
  そんなところでは在宅介護はできない。
  
  なにより、年老いた親に対して
   「(介護が大変だから)早く死んでくれ」と
  
  そんな風に願うことになってしまう社会になって
  しまうのでは。

 ・都市と地域の関係
  地域差があるのは当然のこと。
  だからこそ、「都市−地域」の橋渡しは必要になる。
  自分達の最後の砦は、憲法25条や13条。


□■□■□

まぁ、話の概要はこんな感じでした。
聞いてみた感想は、日本には色々な場所があるんだなぁ、と。
確かに、人口400万人の横浜市と、人口2000人の泰阜村を
同じに扱う必要はないよなぁ、とも思いました。

あまり旅行したことのない僕にとって、こうして自分の
接したことない世界の話を聞ける、そして色々と想像できる
ことは本当に貴重な機会だと思いました。


メディアとの関係については、当たり前のことをきちんとやる
ことがここでも大切なんだな、というのが率直な感想でした。
それと、使えるものは有効に使いましょう、と。
それも技術ですよね。

他にも色々勉強になるお話だったのですが、中でも強く
心に残っているのは、「効率 対 非効率」の話でした。

これ、どうしていいかよくわからないです。
どっちも必要なんですよ。実際には。
でも、どちらかを選ばざるを得なくなることもあるわけで。
特にこれからの日本は財政的にも厳しいし、そういう場面が
増えるんでしょうね。

最後は、個人の価値観の問題になってしまう気がしますが‥

公共政策の作り手側に回ろうとしている自分としては、
お金の出し手が納得できるように、行うことの理由や
効果の報告なんかをきちんと(伝わるように)伝えていくこと
が最初の一歩だし、何より大切なんだろうな、と。
そう考えています。

以上、泰阜村の村長のお話の報告とそれを受けて考えたこと
でした。
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