筆記試験も終わったし、息抜きがてら読む本をなんか探そう、と
思って行った本屋さんで発見しました。
「30ポイントで読み解く マキャヴェリ『君主論』」
なんかね、う〜んご自由に、という感じですね、読み終えてみて。
正直、こういう感じの本にそこまでの期待はしていないのですが、
たいした感慨も残らず読み終わりました。
マキャヴェリといえば、『君主論』(『リヴィウス論』も卒業まで
に読みたいですね)、そんで自分のゼミの先生が好きなこともあり、
今までいくつか関連する著作なんかを読んできたりもしました。
思ったのは、やっぱりきちんと学びたいことは中途半端な注釈書を
手に取らずに、原典を読みましょう、ってことですかね。
文章の迫力が全然違うので。
そんで、今回の本を読んで改めてマキャヴェリから学べるなぁ、と
思ったところは、「結果を重視する心」ですかね。
ここら辺は「権力国家観」というところから、ヴェーバーの「責任
倫理」の話にも繋がっていくところですけど。
政治や政策について考えたり、意見を表明する時に、綺麗事ばかりで
結果を重視しない議論はしちゃいけないな、と思いました。
ただその時に、結果のために手段はどうでもいいのか、という部分
とのバランス感覚が大事になってくるのでしょうけど、それはこれ
からの練習で磨いていこうと思います。
あ、ちなみに政策科学部で学んだ人は、「ヴィルトゥ」という言葉に
少なからずあたると思うのですが、この言葉にまつわる豆知識を最後
にちょっと。
この言葉の英語訳「virtue」は「市民(公民)の徳」(civic virtue)
という用法で共和制を支える根本概念の1つと考えられている、そう
です。なんかね、このことは多様な訳がある「ヴィルトゥ」を理解
するうえで役に立つかなぁ、と思います。
まぁ、僕の先生に言わせれば、「ヴィルトゥ」は「根性」らしいん
ですけどね。これはこれで、味がある大胆な訳っすね。
COMMENTS
言ってくれれば何部でも持ってったのに…。
(弊社製品)
てか、そんな解釈本なんか読まなくても、岩波とか中公とかの和訳でも十分分りやすく読めるよね、君主論は。
と、さりげなく自社製品を卑下してみたり…。
そうとしらず、買ってしまいましたよ。
今度からは、注意して見てお願いできるようだったら
遠慮なくお願いさせてもらいますね(笑)
うん、君主論は分かり易いし面白いんですが、
どうせマキァヴェッリを読むのなら塩野七海さんの
『マキアヴェッリ語録』(新潮文庫)なんかがまずは必
読かなぁ〜、と思いました。
いずれにしろ、マキァヴェッリって面白いというか、
勉強しがいのある人っすよね。
今度、なんかの時に話題にしましょうよ♪
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